人口構成の急激な変化に伴って起きる「2020/30年問題」聞いたことがあると思います。
元厚生労働事務次官の辻哲夫東大教授は、医療や介護など従来の仕組みを思い切って見直さなければ、「どの国も経験したことのない高齢者の急増が津波のようにのみ込み、お手上げ状態になりかねない」と指摘しています。
「2020年問題」は団塊世代の高齢化と「多死時代」の到来といわれており、2020年代、団塊世代は後期高齢者になる。
毎年の死亡数は150万人台に達し、出生数の2倍になる。高齢化率は30%を超すとのこと。
【2020年には死亡数が出生数の2倍になる】
「2030年問題」は未婚や離別、死別による単身世帯の急増によって起きる。
【2030年には40代~70代の独身単身世帯の孤独死が急増する】
特に単身化が進むのは、その時期に中高年となる団塊ジュニア前後の男性だ。60代で見ると、2005年に10%だった一人暮らしの割合は2030年に25%に。女性も50、60代で単身化が進む。男女合わせた全世帯で一人暮らしは4割に迫る。
【現在、東京23区では毎日平均10人以上の40~70代男性が孤独死している】
背景にあるのは急激な未婚率の上昇だ。2030年の時点で生涯未婚率は男性は3割に、女性で2割を超えるとされる。
極めて多くの中高年の単身者が、日本にあふれる時代が来る。
人口研の金子隆一・人口動向研究部長は「ぬるま湯がじわじわ熱くなっているのに、目に見えて何かが起きないと危機感が広がらない」と警鐘を鳴らす。
結婚だけに限られたことではありませんが、未婚率の上昇は明らかに今後も単身化を上昇させていく要因になるでしょう。
❤親御様に向けるコラム